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徒然です


by oneho-inway0621
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其十

突然の約束から数日。
キョウは何となくボーッとした気分のまま何をする訳でもなく過ごしていた。
読書をするにも身が入らない。
そんなことをしている間にも約束の日は着実に近付く。

あの日起きた出来事が未だに信じられない。
まさか私が都中の娘の憧れであるガクと……
ガクが自分に向けた笑顔を思い出すと胸が高まる。
しかし、ドキドキが収まらない一方で不安な気持ちも募っていく。
このまま流れに任せて彼との距離を縮めてもいいのだろうか。
彼が私とまた会いたいと思ってくれているのは事実かもしれないが、彼の隣にいる人は彼の意志だけでは決まらないことは分かりきっている。
そのような厳しい舞台に簡単に上がる程の度胸も持ち合わせていない。
考えば考える程、気分は暗くなっていった。
約束を破ったら、彼はそんな女は嫌だと離れていくだろうか…
彼が嫌ってくれたら、自然と心の整理がつくだろうか……

そんな考えが頭を巡るようになった頃、スジュンが家を訪れた。

「スジュン先生っ」

「よっ!ちょっと顔を見ようと思って寄ったんだ」

突然の訪問に驚くキョウに片手を上げて笑顔で応えるスジュン。

縁側に座る二人。
いつものまったりした雰囲気の中にもスジュンはキョウが何か思い悩んでいることに気付いた。
本能的に聞きたくない気持ちにもなったが、やはり放っておけない。

「何かあった?」

「…え?どうしてそう思うの?」

「うん…何となく?長年の勘かな」

「…ふふ…さすがです。……あの、実は……」

キョウが事の次第を語る最中、スジュンはキョウの話し声が霞む程の自分の鼓動が聞こえた。
何処か痛みさえ感じてしまう鼓動。
ついに…ついに覚悟していた日が近づいているんだ。
少し頬を赤らめながら話すキョウの様子を見る限り、本当はどうしたいかは明らかだ。

「…それでどうしたらいいのか…私…」

「どうしたい?…キョウは、どうしたい?」

「え、私は…えーっと…」

指をモジモジさせるキョウは、どうしようもなく可愛らしい。
…でも、僕の役目は決まってる。
一息つくと、話が始まってから初めてキョウの目を見つめた。

「もったいないな」

「え?それって…」

私が彼に…ってこと?
確かにその通りだけど…そんなにはっきり言わなくたって…
少し俯いたキョウの頭にポン手を置くと、言葉を続ける。

「何処かの坊ちゃんには、賢くて思い遣りがあって少ぉしは可愛いキョウはもったいないよ」

「え…少しって何です、少しって!」

「ごめん、ごめん。…でも、本当にもったいない程だから大丈夫だよ。あとは、キョウがどうしたいかが大切だ。…キョウの人生だから。何か困ったことがあったら、相談してくるといい。いつでも僕は君の味方だから。僕みたいな心強い後ろ盾もいるんだ。キョウは自分の進みたい道を選ぶといいよ」

「…うん。ありがとう、スジュンお兄さん」

久し振りに聞いた懐かしい呼び名に胸が締め付けられる。
しかし、だからといってこれ以上何もすることは出来ない。

これまでも、そしてこれからも"先生"であり"お兄さん"が僕の役目だから。


私は決めた。
彼に会いに行こう。
これから先、たくさん大変な事があるだろうけど、会いに行かなかった事を後悔するよりは良いだろう。
私には、スジュンお兄さんもついているから。
出来る所まで頑張ろう、後悔しないように。
























…………………………………………………………………………

お久し振りです!!
連続で前世のお話です。
現世もやっと主役二人の絡みが出て来そうな寸前ですが…すみません(−_−;)
今回は前世のお話をお楽しみください。。

春はすぐそこなのに、未だに暖まりきれないですね……
早く春が来るといいですね(。-_-。)

皆さん、季節の変わり目は体調にお気をつけくださいね。
なるべく早く皆さんにまたお会いできるように頑張ります!!

Onehoでした!!



















# by oneho-inway0621 | 2015-02-20 17:08 | 桔梗の輪廻~序章~

其九

ガクが父親から結婚を促されてから一ヶ月が経とうとしていた。
その日を境に顔を合わせる度に両親は何かと息子の様子を伺うが、初めは一向に首を縦に振ろうとしないガクだった。
ガクは毎日のように街に出てはキョウの姿を探した。

今日まで……これでもう諦めよう…

そう思う日がずっと続いた。

しかし、父親の提案から一ヶ月経って少しすると、ガクはもう気持ちがほぼ決まっていた。
そしてある日の朝、決心した。

今日駄目だったら、父上の話を受けよう。

いつもの街中。活気ある商店。
ガクは無意識にいつもより慎重に時間をかけて歩く。
無情にも目的地である貰冊房に到着する。
溜息をつきながらも、席に着くとすぐさま学びの世界へと入って行く。

気付けば外は暗くなっていた。
荷物をまとめると、貰冊房を出る。
ひんやりとした風がガクの頬を掠める。

「本当に今日が終わるんだ……」

そう呟くと、ガクは決意を胸に家へと足を進め始めた。

貰冊房を出て少しの所にある商店街を通ると、いつもより人通りが少ない。
本来は物静かな所を好むガクだが、今日に限ってはその静かさが心に染みた。
今日何度したかも分からない溜息をつきながら、重い足取りで歩く。

そんなガクの歩く通りの先にある商店から娘が一人出てくる。
娘は外の寒さに身をすくめると早足で向こうへと歩いて行く。
すると娘は足をとられて転んでしまった。

「……きゃっ…」

微かに聞こえる声。
思わず駆け寄ろうとするガクだったが、ふと先日の出来事を思い出す。
またこの間のような事になるのも避けたい。
しかし、やはり素通りするのも気が進まない。
声をかけるくらいなら…かけてからすぐに帰ればいいか。

ガクは娘に近付くと、そっと声をかけた。

「あの…大丈夫ですか?お怪我は……」

顔をあげた娘の顔を見て、ガクは息を呑んだ。
そして、娘も驚いて声をあげる。

「イ……ガク様…ですか??………嘘…」

ガクは目を見開いたままで声が出てこない。
目の前にいるのは…確かにパク・キョウさんだ……
でも……こんな……信じられない……

キョウは微動だにしないガクを不思議に思いながら立ち上がる。

「イ・ガク様…?」

ガクの顔を覗き込むキョウ。
そんなキョウにガクもやっと我に返る。

「あっ…あの…お久し振りです。……お元気でしたか?」

「はい。またお会いできるなんて思ってもみませんでした……嬉しいです…」

ドクン。
ガクの胸が大きく鼓動する。
顔を赤らめて言う姿は何とも可愛らしい。

「ぼ、僕も嬉しいです……本当に」

キョウは夢のように感じた。
都でいつも話題となる容姿端麗な名家のお坊っちゃまが自分を覚えていてくれて。
しかも、会えて嬉しいと言ってくれるなんて。
世の女の子皆が羨む瞬間を私が経験するなんて。
夢心地なキョウだったが、いつまでもこうしてはいられない。
素早く現実に戻る。

「お声を掛けてくださり、有難うございます。……またお会いできる日を楽しみにしております。……では…」

「え……あ……ちょっと待って!」

すぐに自分の前から去ろうとするキョウの手を掴むガク。
思ったより強い力で手を引いてしまって、キョウがよろける。

「あ、すみません……」

慌てて手の力を緩めるものの、離すことはしない。

「何か…?」

キョウはガクに掴まれた手から全身が熱くなっていく。

「え………その…」

ガクは自分が何をしたいのかよく分からない。
ついさっきまでは、一目キョウの顔を見たいと思っていた。
でも、いざ目にすると、このまま別れてはいけない気がした。
だからと言って何をするというわけではない。
ただ今は自分の心に従って、考えている事を言うしかない。

「……偶然に頼らないようにしませんか。僕と」

「…え?」

首を傾げるキョウ。
ガクはキョウの目を真っ直ぐ見つめて言った。

「また会いたいんです、貴女と」

キョウは自分の耳を信じられなかった。
やはり自分は夢の中にいるのか……
しかし、キョウの手を掴むガクの力が現実であると示していた。

「……私と…私なんかと会っても何にもなりません」

ガクの眼差しから目を逸らすキョウ。
キョウの手を掴む力をグッと強めるとはっきりと告げた。

「僕にとっては意味があります、とても」

その力強い声に思わずガクと目を合わせてしまう。

「僕にとっては……というのも自分勝手ですよね」

そう言って苦笑いするガク。

その純粋な笑顔を見ながら、キョウは初めて会った日からの事を思い出す。
イ・ガクという名前は思ったより頻繁に耳に入ってきた。
何処を歩いていたかという些細な話から結婚に向けての動きが始まったようだとの都のご令嬢達にとって聞き逃すことのできない話も耳にした。
街を歩いていて彼がいるかもしれないと少しドキドキしたり、結婚の話を聞いた時に胸がチクッと痛んだりしたが、どうせ縁がないことだと思っていた。
そんなガクにまた会いたいと言われて、嫌な訳がない。
しかし、常に話題の的となるガクと自分の様な人間が気安く仲良くしてはいけないという思いが強くある。

自分を見つめながらも何かを考え込むキョウの心中を図りかねるガク。
ガクはガクでキョウにここまで興味を持ってしまう自分が不思議で仕方ない。
やはり惹かれる一番の理由は飾らない態度と何処か守ってあげたくなる雰囲気だろう。
この子を逃してしまったら、きっと後悔する。
そう確信する。

「都から少し外れた丘をご存知ですか?」

唐突なガクの質問に驚きながらも頷くキョウ。

「では、一週間後の昼頃、その丘でお待ちしています」

「…えっ!?」

ニッコリと笑うガクと対照的にキョウは突然の発言に対応できない。
ガクはやっとキョウの手を離す。

「ちょっと…何を…」

「キョウさん。僕、ずっと待っていますから。…では」

真剣な口調で言うと満面の笑みで会釈し、足早に去って行く。

「え、ちょっと、待ってください!待って!」

あっという間に二人の再会の約束は交わされた。

そして、二人の運命も大きく動き出したのだった。












…………………………………………………………………………

明けましておめでとうございます!!!
皆様、お元気ですか?
私は休み明けのつらさをしみじみと味わっております……(ーー;)

とても久し振りに前世のお話をアップしました。
楽しんで頂けると嬉しいです(。-_-。)

まだまだ寒さが厳しいようですが、皆さんお身体に気をつけてお過ごしください。

Onehoでした!!



# by oneho-inway0621 | 2015-01-06 22:58 | 桔梗の輪廻~序章~

39

パクハは毎日を忙しく過ごしていた。
アルバイトと授業の行き来を繰り返す毎日。
何か考え事に耽る暇などない……というより考えないために忙しくしている。

カフェでの一件の後、パクハは日常に関わるようになっていた一人を避けるようになった。
急に距離が縮まった大学の王子と極普通の女子大生の二人が今度は急に疎遠になった事は多少話題にはなったが、当の本人たちが何もないように過ごしているのでー王子の方はそうでもないがー皆も無理に聞こうとはしない。

「キョン、来週のボランティアの件なんだけど…」

ジュンスは複雑な心境だ。
何となく牽制めいた雰囲気を醸し出してくる日常への侵入者の事を大歓迎する気にはなれなかったが、その雰囲気を除いた普段の彼は頭の良さはもちろんのこと無邪気でユーモアもある一緒にいて楽しい人だ。
パクハを介して話すようになるまでは、普段大学で見かけるクールなイメージ持っていた。
だからこそ、よく笑ったりムキになったりする彼を見て驚いた。
それがパクハといる時であるというのに気付いているのは僕だけだろう……
そんな魅力的な彼に向けるパクハの目は次第に僕の胸をジンジンさせた。
そして、パクハが度々思い悩んでいるような顔を見せるようになった。
その顔がよく見られるようになるにつれて、セナの視線が鋭くなっていく。

「あ、ジュンス先輩。ちょうど良かった。私も早めに準備しておかないとって思ってて………三人でしなきゃいけないし」

「…ユチョンは?しないって?」

「……よく分からないけど…うん……たぶん来ないと思う…」

「…そっか……」

自分が選ばれなくても良い。
ただ君が笑顔でいてくれたら、それで良かった。
鋭くなるセナの視線に伴って元気がなくなっていくパクハ。
一人呑気に見える彼に少し腹が立って、自分にしては珍しく釘を刺した。
そんな中、セナに呼ばれた次の日から、パクハは彼を避け始めた。
空元気で笑おうとする。
何があったのか、何を言われたのか、聞けずにいたが検討はつく。
ただ傍にいることしか出来ない自分だったが、少しずつ元の笑顔が戻ってきた。
これ以上思い悩まないでほしい。
だから、このままで。

「じゃあ、詳しくは今日のバイト終わりにミミと三人で!」

「了解!キョンはこれからまだ授業??」

「うん、あと一コマ残ってるの。またね!!」

笑顔で去って行くパクハ。

このままで……どうか、このままで。


最後の授業が終わり、空には月が見える。

「早くバイトに行かなきゃ……」

時計を見て、急いで荷物をまとめる。
教授と授業終わりに少し話し込んでしまったせいか、教室にはパクハ以外もういない。

人通りのない廊下を歩く。
夜、靴音が響く音は一人で聞くと何だか怖く感じる。
少し足を速めるパクハ。

ボランティアでの料理は何を作ろうか……そんな事を考えながら歩く。

そんなパクハは突然前に現れた人影に対応が遅れ、ぶつかる。

「…いたっ……あ、すみません。気づかな…く……て」

パクハは驚いた。
今目の前に立ちふさがってパクハを見つめる人は、紛れもなく距離を置くと決心したパク・ユチョン、その人だった。












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……………………………………………………………………………

皆さん、こんばんは!!
やっと更新出来ました……(−_−;)
もっと頻度を上げれるように頑張ります。。

今回はジュンスの独白的な感じになりました。
次回はパクハとユチョンの絡みが入ると思います!
あ、その前に前世もですね!

いつも温かいお言葉ありがとうございます!!
寒さが深まる中、お体に気をつけてください。。

Onehoでした!!

# by oneho-inway0621 | 2014-11-24 00:40 | 桔梗の輪廻

こんばんは(。-_-。)

皆さん、こんばんは!!
八月の半ばの更新以来になります、onehoです(−_−;)

ぼかしていた更新がもうすぐ出来そうです!
いつも不定期且つスローペースで申し訳ありません。。。

そして、いきなりですが……
祝JYJ日本ドームツアー!!!(=´∀`)人(´∀`=)
今更感が否めませんが………ww
明日がいよいよ初日ですね!!
もうすぐ入隊してしまうけど、これから日本での活動もより活発になってほしいです。

話を戻しますと……
もうすぐお話を更新できると思います!
前世と現世、両方のお話を……と予定しています。
なるべく早く更新出来るように頑張ります( ̄^ ̄)ゞ














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# by oneho-inway0621 | 2014-11-17 22:24

38

経済学部のとある講義室。
まだ講義が始まる時間ではないものの、教室にはどことなく緊張感が漂っている。
その緊張感の発信源は教室の後方の座席に座っている人物である。

「なぁ…アイツ、どうしたのかな…」

「ここ最近、ずっとあんな感じだもんな」

「深刻な悩みでもあるのよ、きっと」

「いや…あれは悩みというより……」

「「イライラしてる」」

後方の人物を盗み見ている人々が共通して感じ取っているのはその人物の抱く"苛立ち"である。


頬杖をつき、反対の手は机上に置かれ、その人差し指は机に規則的にリズムを刻む。
その姿はいつも通りなのだが、醸し出されるオーラは講義室の空気を張りつめさせている。
皆の視線の先にいる発信源-パク・ユチョン本人はそんな視線に気付かずに窓の外を見つめている。
そして、周りの推測通り、このところ御機嫌斜めである。
セナが隣にいる時はマシだが、今のようにセナと違う講義の時は思う存分不機嫌全開オーラを出しているのだ。
ただし、セナがいる時マシになると言っても、セナがいるから気分が落ち着く訳ではなく、このところの不機嫌の"原因"に関係あるような気がして何となく気を遣うというだけである。
窓の外をずっと見つめていたユチョンの眉間にスッと皺が寄る。
それと同時に講義室での緊張感がピキッと音がなるようにさらに増した。
その視線の先には………


中庭でジュンスとお茶するパクハ。
はたから見るといつも通り元気なパクハだが、ジュンスにはその様子が空元気に見えた。
しかし事情を尋ねる訳でもなく、パクハ本人が話そうとしてくれるまでは黙っているつもりでいる。
でも何となくその空元気の理由が分かってしまう、パクハが自分に何も言ってこない事よりもその事が一番堪えた。
だがやはり他から見たら、仲睦まじくお茶する二人に見えるわけで………


………お二人、楽しそうなことで。
それはそれは面白くない気分のユチョンは中庭で仲良くお茶する二人を見ている。

俺、何かしたか?アイツに。
数日前からパクハの様子がおかしい。
おかしいというか…明らかに避けられている。
避けられ始めたのはあの日からだろう。
ジュンス先輩から妙な忠告を受けた次の日。
セナがパクハを呼び出したとか何とかって……
その日の朝、セナはいつも通りだったが、パクハに話しかけても目を合わせようとせず、足早に去って行った。
最初は避けられている気がするのは気のせいかと思っていたが、あからさまに避けられたと言える状況が続くと気のせいではないと確信した。
どうってことない。かなり心を許した友達を失うのは残念だが、今までもそんなことは多々あった。
そんな心持ちでいた……はずなのに。
大学でパクハがジュンスと楽しげに話しているのを見かける度に、自分の中に何か引っかかるものを感じた。
その引っかかりが積み重なっていくにつれて、苛立ちも募っていく。
今まで感じたことのない気持ち。
だからこそ、対処しきれずに持て余している今だ。


そんなユチョンに話しかける勇気を持つのは……

「よっ、不機嫌王子!」

「……何だよ、ドンミン」

ドンミンしかいない。

「今日も絶好調で御機嫌斜めだな。最近、どうしたんだよ?」

「別に…」

一番相談を持ちかけたくない相手であるドンミンから聞かれても答えるわけがない。
一度はドンミンを見遣ったユチョンだが、再び窓の外に目を向ける。
しかし、意外と目敏いドンミン。
ユチョンの視線の先に気付いた。

「おっ、パクハちゃんだ!あの二人、本当に仲良いよな。そう言えば、最近お前ら話してないよな。あんなに急に仲良くなったのに……」

目敏いが遠慮のないドンミンは核心をつく。

「…………」

何も言えないユチョン。

「フッ……この間の飲み会なんか、俺に嫉妬しちゃってさ……」

「してないっ!誰がお前なんかに嫉妬を…」

「ムキになっちゃって~」

「なっ…」





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ドンミンをキッと睨むユチョンだが、ドンミンはお構いなしだ。
周りは急に大声を出したユチョンに驚く。

それに気付き咳払いをするユチョン。

「ヤキモチユチョン」

「黙れ」

「ジェラるユチョン」

「勝手に言っとけ」

小声で続く二人の言い合いに周りは関心を向けたが、ユチョンの苛立ちの内容は結局分からずじまいだった。

ユチョン自身もドンミンの一言にハッとさせられそうになったが、嫉妬なんてあり得ない、と決め込んだ。


気持ちの解明には程遠そうである。














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…………………………………………………………………………

やっと、アップ出来ました!
意外と出番が多いドンミンww
使いやすいんですよね( ´ ▽ ` )ノ
次は……いつかな(ーー;)
次のお話は今回同様事前に更新予告するか、ゲリラ更新になると思います!
今回現世だったから次は前世に……
皆さんはどちらがいいですか??
次の更新までの間を意見募集期に……ww

いつも蓮の花を訪れていただきありがとうございます。
なるべく早く更新したいと思います( ̄^ ̄)ゞ

Onehoでした!!
# by oneho-inway0621 | 2014-08-17 00:38 | 桔梗の輪廻